知識と技術と想像力

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株式会社 オリス

2010.3.29

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OFFの一日

 家族付き合いしている友人から温泉に行こうと誘われ、日帰りで甲府の大菩薩の湯へ行って来ました。低温泉ですが、毎分560Lの自噴湧き出し量を誇る高アルカリ温泉だということです。3時頃雪が結構降って、露天風呂ではその風情を十分味わえたそうです。(私は湯から上がって寝てましたので残念ながら解りません)
IMG_1529.JPG 行きの奥多摩湖手前のコンビニでは、店頭にバーベキュー用の薪が一束¥380で売っていましたが、土地柄ならではの光景でした。帰りは高速道に乗りましたが、往きの山道経由と同じくらい、時間がかかってしまいました。

 今日は事故関係の書類を警察に提出したり調書をとったりで、午前中はそれで完全につぶれました。相手の保険屋さんからも電話質疑に時間を拘束されて、こういう時間は本当にもったいないです。過失は全て相手にあるとはいえ、できれば関わりたくはないものです。仕事、仕事!

2010.3.27

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改装現場 他

    さて、何から書いて良いのやら。
 1 26日10:55AM 4号バイパス国道交差点で、76歳になる運転手の相手車両と出会いがしら事故したこと。 
   honda越谷南の平林氏よ、いろいろ骨折ってもらってありがとう。恩に着る。
 2 今日、誕生日だということ。
 3 嘉藤建築設計事務所の所長が講演した講習会に、参加したこと。
 4 同夜、女房の昔の美容学校時代の友達二人と、うちの家族一緒でついとさっきまで飲んでいたこと。
 5 誕生日が一緒の顧客のT様の奥様に、ちょっと思いを馳せた事。また1年過ぎちゃいましたね。
IMG_1518.JPG プライベートな話はまだまだあるのですが、まあいっぱいありました。
 画像は昨年末から続いている改装現場です。キッチンセットを組み込み、新たに採風勝手口ドアを納めました。只今そのキッチンの真後ろの部屋の解体作業中です。他の改装現場の都合でスケジュールを変更したことを、今のお客様に了解していただいた上で工事しています。
 どこかのTVに出てくるような絵になる作業ではありませんが、壊した後から出てくる隠れたところを見るのは結構好きなのです。

2010.3.23

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エネルギー考

 1890年に日本で初めて白熱電球を生産した東芝が、2010年3月17日付けで一般白熱電球の製造を中止したというニュースがありました。拙宅では2002年の新築の際、常夜灯として電話やモニターフォンのあるニッチカウンターのダウンライトに1台、LEDを採用しています。もう住み始めて8年になりますが、どこの部屋の電球も1~3回交換しているのに対し、この常夜灯だけはまだ何事もありません。当時はまだ部屋のメインの照明に代わるまでの開発がされていませんでしたが、ここ数年かでメーカー各社の開発が非常に進み、十分な光量のものや高演出色型のLED照明器具がいろいろ揃ってきました。IMG_0621.JPGイニシャルコストはまだかかりますが、高所での電球交換作業や消費電力のことを考えて選択する変換期にさしかかったのかも知れません。でも本当は無駄な電気を使わないという、生活の基本が大事なのでしょうね。(ちなみに常夜灯はその明かりの存在に意味があるので、決して生活に無駄ではないと考えます。)

 声高く地球温暖化対策やCO2削減の為とは言いませんが、たまには電気を消して、蝋燭の明かりで食事でもされては如何でしょうか。最初の画像は1,000,000人のキャンドルナイトという、夏至と冬至の20~22時の2時間、電気照明を消しましょうというムーブメントで、元々は1ヶ月に1基づつ原子力発電所を建設するという、2001年のブッシュ大統領の政策に反対したカナダの自主停電運動が発端の、日本バージョンです。過剰な電気やガス、石油エネルギーを必要としない住宅をつくる事はできますので、それも含めて原子力発電に頼らない社会に繋がればいいと思います。しかし、同じ地球温暖化対策とCO2削減と電気の安定供給の為という理由で、まだ原発をつくるのだという政府の意向があるのです。

原発がどんなものか知ってほしい。長年原発の工事に携わってきたプラント配管技能士の、故平井憲夫氏のお話がありますので、決してニュースでは知らされない現場の事実を知っておくべきでしょう。今日のニュースでは、東芝とビル・ゲイツ氏が協力して次世代原子炉開発の合意をしたそうで。シンプルなプラント構造と制御棒不要の安全な原子炉だということですが、さて如何なものか。

2010.3.21

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解体される古民家

 明日お払いの神事を執り行ってその後解体される、同一敷地内の古民家です。何か想い出の詰まったこの家の木材を、新築の家のどこかに使えないかという要望があり、欅の柱を一部取り外し、床の間の框として再利用しました。しっかりとこしらえてある家を見るに付け、先人達の知恵と技術に驚くばかりです。
IMG_1500.JPG サポート柱の支えには手動で歯車を廻すキリンジャッキを咬ませています。こういう場合は油圧式よりも、昔ながらの構造がシンプルなジャッキのほうが最適です。これでも15t程度のものを20~30cm持ち上げる事ができ、1年位かけっぱなしの間に、油圧固定バルブにもしもの事があったらと危惧するならば、こちらを使った方が安心です。念の為にサポート柱は2本にしました。
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 そして住宅保証機構より送られてきた、住宅瑕疵担保責任保険に合格した家だという証明書。幾世代住み継がれてきた旧家をまえにして、たった10年しか保証がない書類のなんと空しいことか。そして隣接して造った新築の家が、旧家に対して胸を張れる家だったのかは、住まわれている施主様の判断にしか答えはないのだと自戒しました。

2010.3.20

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積層材リペア

 引渡した現場で、階段踊り場の積層材に割れが出てしまい、製造メーカーで修理をしました。床板が無垢無塗装の赤松なので、階段材は米松の無垢無塗装の積層材にすることが多いのですが、今回のような割れは初めてでした。さながら巾40mmの木片を深さ10mm分入替える移植手術、といったところでしょうか。。
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 左からリペア前の、割れが3本発生している画像。中央は板を嵌めてサンダー仕上げしたところで、白くなっている箇所で解ります。右は仕上げに蜜蝋ワックスを施した画像。言われなければ解らない程の技術でした。ただ購入するだけではなく、後々のメンテナンスの対応も取引きの条件になりますので、(株)ティ・エス・シーさんは信頼できるパートナーの一社です。
 施工中は階段の上がり降りに支障がでましたので、お客様には大変ご迷惑をお掛けしました。それにしても大変な道具の種類と量です。

2010.3.19

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雑感

 仕事の合間に車のオイル交換とタイヤローテーションを、近所のタイヤ館でやってもらいました。ここはブリヂストンの子会社ですが、古タイヤをリサイクルしてサンダルをつくり、売上げの一部を活用して地震被災地や途上国へ贈るキャンペーンの実施中でした。いくつかのエコプログラムのうちのひとつですが、裸足で生活している子供たちを、怪我や破傷風から守ろうという取り組みでもあります。TVのCMで流れている記憶はありませんが、館内ビデオやホームページに動画がありますので紹介します。タイヤを製造する前はゴム底の足袋をつくっていた会社なので、役目を終えたタイヤができることを創業時の足元に見出しているところがいいですね。廃タイヤの山が黒煙をあげて燃え、悪臭漂う昔の悪いイメージから脱却しようとしている姿勢は、我々建設業に関わるものも見習うべきで、廃棄や解体処分に困る資材や工法の採用には、冷静な判断をしたいと思うのです。
 古い家屋の解体工事は何度も見てますが、今造られている或いは造っている建物が将来解体されるのを想像するに、その差は歴然です。関わった当事者はこの世にはいないから考える必要はない等と言わず、負の遺産は残さないに越したことはありません。

2010.3.13

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改修現場 他

 手摺取付け現場が重なりました。DKと階段室の内装工事と合わせての施工でしたが、手摺の下地が柱と間柱しか無い為、板を接着剤とビスで固定して、取付け用の下地としました。
 一人暮らしのおばあちゃんなので、余った手摺棒を廻り階段の芯柱に、縦に付けて差し上げました。できれば1階だけで生活されたほうが良いのでしょうが、兎に角事故のない事を願うばかりです。それにしても階段のカーペット張り込みは、25年以上前に初めて務めた会社が初めて施工した2×4の現場以来です。段鼻巻き込みに、内装屋さんが苦労していました。
IMG_1471.JPG 以前余り飲めなかった熱燗がこのところお気に入りです。なべ敷き兼用の杉板が,浮造りになっているのがお解かりでしょうか。これは去年工事現場で出た秋田杉板の端材(ニブサン=2分3厘=7mm厚みの天井杉板の呼称)を、子供が彫刻刀で柔らかい白太部分を彫りだしたものです。丁度授業で版画をこしらえていた頃で、教材のシナベニヤ板とは又違う感覚が面白いのか、夢中になってやっていました。風情なるものが感じられたかは定かではありませんが、新鮮だったのではないでしょうか。

2010.3.12

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改装現場 他

 農家の倉庫は電動シャッターの施工待ちでしたが、昨日取付けられました。隣のアルミサッシは、別の改装現場で取り外した中古品です。このあたりで雨戸付きサッシのある倉庫はうちぐらいかなとお茶休みに施主と談笑しました。後は残りの波板を張って完了です。引き続きもうひとつの改装現場に戻ります。

 去年建物完了検査を受け、検査には合格したものの、同一敷地内の既存建物の除去がまだで、検査済証の交付を見合わせていた新築現場がありました。この件で住宅瑕疵担保責任保険の保険証の交付も見合わせていたのですが、先日住宅検査センターから電話が入り、保険証券の発行申請をするようにとのことでした。確か建物完了検査済証の写しがないと交付できないと、以前他の現場で指摘されたので聞き返したところ、現行ではそれに代わり竣工報告書か引渡し証明書(いずれも任意書式)があれば構わないとのこと。どうも年2回の基準日ごとに、6ヶ月前に引渡しした新築現場の保険契約の状況を、建設業許可を受けた行政庁への届出義務がある為、保険金の自動引き落とし決済が済んでいる物件は、速やかに処理したい意向のようです。本末転倒な話ですが、縦割り行政の成せるところでしょう。
 現場の解体は4月にずれ込む見込みで、いずれ完了検査済証の交付はされるのですが、その写しはもう必要ないのでしょうね。
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2010.3.8

ファンクショナル アプローチ

 3/7(日)の夜、情熱大陸をご覧になったでしょうか。お気に入りのTV番組のひとつですが、この日は横田尚哉氏を取り上げていました。モノの存在を、何のため、誰のためのものかという視点から見なおし、固定概念や先入観にとらわれずに問題解決を図る方法です。昨日あたりでアクセスできなくなってしまいましたが、以前のHPの「巷のFA」というコンテンツで、身の廻りの工業製品の画像が73点程紹介されており、使われる目的を果たしているモノ、いないモノとを解りやすく解説していました。これを見れば断然理解が早いので、いつかどこかでまた見られることを期待します。最近アップロードされた新しいホームページをご覧下さい。考えるヒントや話の切りくち等は参考になります。見覚えのあるサイトのつくりで、これと同じBinDを使っているのに親近感を覚えてしまいました。

 日曜日の現場作業と夜は連日見積書作製で疲れぎみです。写真を撮りはぐってしまい、文章だけの更新で失礼します。

  • 3/9追記 「巷のFA」見られるようになっていました。
  • 個人的にはパシコン事件について、同社員でもある横田氏のコメントが欲しいです。

2010.3.4

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介護保険適応工事など

 介護保険住宅改修の許可が下りましたので、手摺取付けと段差解消の踏み板を施工しました。廊下の土壁にはビスが効かない為、1間飛んだ柱に厚板をラスパートビスで固定し、下地としました。最終的には手摺とで総持ちになり、力をかけても然程しなりません。もともとが芯壁なので、厚板を付けたとはいえ、廊下の有効巾は狭さが感じられませんでした。和室の出入り口建具が要らなくなるので、手摺は連続した段違いにしました。

IMG_1447.JPG   読売新聞の朝刊の記事から 
 ヘーベルハウスとセキスイハイムがそれぞれ開発した、生活提案型住宅の紹介記事です。前者は自社研究所の調査資料、後者は100ます計算でお馴染みの、陰山教授とのコラボだそうで、不況とはいえ子供のいる世帯にとって「子が賢く元気に育つ家」という見出しは見過ごせませんでした。健康、安全、調湿、素材、快適という言葉が見つからなかったのは残念でしたが、建築計画の趣旨としてなら賛同できます。かげやまモデル がセキスイ、+NESTがハイムのリンクですが、投資しているだけのことはあります。当社でも同じようなコンセプトで施工した家がありますので斬新さは感じないのですが、それよりも大手の市場の囲い込みのほうに目が行ってしまいました。

 余裕があればその時々の生活スタイルに合わせて、いっそのこと3回くらい住み替えるのがBESTでしょうが、そうでない限りは、長きにわたって住み続けられる「家」の原点を考えることが大事だと思います。

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