2011.6.27
木工事
週末は法事があり、新潟へ行ってきました。現場打ち合わせや見積もりも溜まって、今週から忙しくなりそうです。
市内の新築現場は階段が付きました。これでずいぶん昇り降りも楽になります。お客様も梯子から解放されて、双方一安心といったところです。
画像は現場の作業風景です。下小屋では地味に床板のカンナ掛け、造作材の加工を休みの日にしており、残念ながらその写真は撮れていません。鉋屑を処分したり、カンナの刃を研いだりで、それはそれで手の掛かる工程です。床板は本当は梱包を解いてそのまま張ることができるのですが、反りを矯正して、より光沢を出す為にもひと手間掛けています。
昨日、帰りに立ち寄った「新潟ふるさと村」
子連れでも結構楽しめるので、お勧めです。雨天でもアーケードを移動するので濡れません。
新潟の歴史や特産物、各種イベントで広く紹介している姿勢が良く判ります。調べると経営的にはやや?な面があるようですが、是非存続して欲しいです。晴れたら庭園散策や信濃川のウォーターシャトルで一日中遊べそうです。
息子は遊具にはまり、女房と娘はキャンドル製作に没頭中。
で、私はというと、このオーニング窓に釘づけ。
木造用は小さなハンドルを廻して、開き始めと戸締り時の、何となく空転するような感じがありますが、これは動かしてみたら好きな角度にカチッと決まる頑強さが、ありありと実感できました。アソビもありません。
でも網戸は最初から想定していないようで、掃除の時はオペレータ材が邪魔かも知れません。これだけの骨組みは意匠として許せる人と許せない人とではっきり分かれることでしょう。
悲しいかな私は全然OKです。
2011.6.24
2011年カレンダーを被災地へ
先週の新聞のコラム。義援物資のうちで今重宝がられているのが今年のカレンダーだという記事があり、いろいろ各所へ問い合わせていたところ、今月末に第二便を送ろうとしているサイトを見つけました。越谷市内では探し求められませんでした。
もう残り半年ですが、ネットでもダウンロードできる味気無い暦よりか、しっかり書き入れられる実用性のあるカレンダーが良いに決まっています。結構今年のカレンダーはもう売っていないものです。私はもう今年も半分だという印象ですが、彼らはまだあと6カ月若しくは180日相当の出来事が年内にあるということ。過去をめくって捨てる行為は、それなりに誰にでも意味のあることだと思います。必ず明日はやってきますからね。
以下コピペです。賛同されるかたはよろしくご協力願います。
社名やCMなど入っていても差し支えありません。ご提供の申し出に感謝いたします。集約の上現地へ送らせて頂きますので、下記宛へお届けくださるようにお願い申し上げます。
郵便番号243-0392
神奈川県愛川町角田251-1 愛川町役場内(庁舎分館1階)
あいかわ町民活動サポートセンター 気付
あいかわ町災害ボランティアネットワーク 宛
℡ 046-205-1323
2011.6.16
放射線量
拙宅のウッドデッキは、ベランダ軒裏からシェードを吊るして遮光をしています。掃出し窓に雨戸やシャッターが無いので、その代用品でもあるのです。もう5~6年は経ち、生地も切れかかっていたので、新しいものと張替えました。本当はゴーヤでやってみようかとも思いましたが、諦めました。
取り外した古いシェードの放射線量を測ってみたところ、案の定0.27μSV/h(マイクロシーベルト;1時間当たり)高めの数値でした。
越谷市でも6/15に小中学校、公園、保育所で空間放射線量を計測してDataを公開しました。地面から50cmと1mの2つです。地上18mで計測している埼玉県HPのDataよりはこちらのほうがマシです。平均で0.08~0.16μSV/hという低い値のようですが、報道でも出始めているように、排水溝や側溝など雨水が集まるようなところは概して高い数値が出ます。風でチリや埃に伴って子供たちが体内被曝しないよう、大人は気を遣いましょう。
4/22時点での拙宅の廻りでは、ベランダ排水溝で0.32μSV/h。カーポート屋根からの雨樋のところでは0.42μSV/ありました。チェルノブイリ原発事故の時に活躍したというロシア製のガイガーカウンターは、0.3μSV/hで警報音が鳴る初期設定ですので、ちょっとビビリました。即デッキブラシで洗い流して、その後は落ち着いた数値になりました。
機種や計測時のコンディションで数値は変動しますが、定点観測しながら大きく数値が変わった時はここでもお知らせします。
2011.6.13
オールアース住宅
灰色に見える布を床と壁に張ってから、無垢の赤松フロアを張っています。この生地は導電性繊維スパンボンドと言い、アースを取ることで電磁波(電場)を制御することができます。
越谷市内の現場はオールアース住宅でもあります。
昔と比べ、現代の家は照明器具やコンセントの数が増えたばかりではなく、溢れるような家電製品に囲まれており、さらにオール電化の家づくりも好まれて、それに伴い電気配線も延べ1000m以上を費やす事が普通になってきました。この大量の屋内配線からは大量の電場が発生して、人体に対する影響が懸念されます。
今私のいる自宅兼仕事場は電話機、FAX、コピー機を始め、(PC本体、モニター、外付けHD)×2台、光回線モデムなどで、コンセントが計16個のプラグで埋め尽くされています。アースはありません。
慢性的な気怠さや睡眠不足は個人事業ゆえ何とか気合で克服していますが、私が一番アースして欲しいくらいです。
今の電化製品を生活から無くすことは不可能です。節電をしながらも体調を害しないで豊かな暮らしができれば本望でしょう。ある程度は便利な暮らしができ、加えて森に住んでいるような気持ち良さを得る為には、ただ自然素材だけで造れば済むというものでは無いのです。なかなか難しいものですね。
目に見えない厄介なものという点では原発から漏れている放射能と同じですが、電場には対策がある、ということを知ってください。
お知らせ
日程調整中ですが、この現場で構造見学会を開催する運びになりました。紀州の厳選材木は勿論、断熱材やオールアースのテスターによる通電計測も含め、見どころ満載かと思います。この機会に家のことで何かお考えのかたはどうぞお越しください。日程が確定しましたらこのページでもご案内しますが、問い合わせフォームからコンタクトして下されば、追って詳しい情報を送らせて頂きます。
2011.6.11
断熱工事
あれから3ヵ月。今日6.11はおとなしく過ぎてほしいものです。気になって3時に起床。やれやれです。
市内の現場はベランダ防水をし、室内は断熱工事の真っ最中。上はいつものようにセルローズファイバーを圧送している写真です。
原発の核融合を阻止するためにホウ酸が使われましたが、この断熱材にもそれが混入されています。でもこちらは難燃性と防虫の為ですが。
ネットでは相変わらずグラスウール繊維素材系や外断熱材系、発砲材系とのシェアを巡る論戦が張られています。が、総じて一長一短があり、どれを採用するかは自己責任です。
以前、ある大工さんの自宅を建てた事があり(何で自分で建てなかったのだろう?)その方は結露や鼠の巣になるような断熱材は要らないと言って、一切断熱材を使いませんでした。セルローズファイバーが認知される前の事でしたが。
1階の床下はシートを2枚張って、断熱材を袋詰め状態にします。大引き、根太といった床組み木材はすっぽりセルローズファイバーに包まれて、隙間が生じません。
2階の床下は剛床Jパネル合板の下側を100mm確保するようにシートを張ります。圧送ホースを吹き入れるヶ所に小穴を開けてそこから充填し、最後に穴を塞ぎます。後からは各設備の配管配線増設や変更が難しくなるので、断熱工事の前には全て終了していることが肝心です。
屋根裏はこんな感じ。屋根なりに150mmの厚みの断熱層をつくり、さらに通気工法で暑さ対策をしています。こういうところは出来上がってしまうと隠れて見えなくなりますが、家そのものの性能を左右する大事な工程なのです。
大工さんが天井ボード下地を組み始めましたが、物置で使用するのなら仕上げはしなくても良さそうです。こういう空間は特に男の子の本能をくすぐる何かがありますね。
2011.6.3
屋根工事
お天気が不順で役物の瓦の入荷も遅れ、完全にはまだ葺き終えていませんが、瑕疵担保責任保険の2回目の検査を受けて合格しました。
今回の検査員は筋違・耐震金物を全て図面と照合して、時間もかかりました。筋交いの裏に隠れて見えないところも、覗き込むようにしていましたが、これは地震も影響しているのかも知れません。以前は割と流して見ている人もいたような気がします。こういうことを言ってまずいのかも知れませんが、公正な第三者による検査の、それ以上でも以下でもないという感じでしょうか。
途中、民間の駐車違反取締りの人が、(財)住宅検査センターの車に違反ステッカーを貼る寸前に阻止して、検査員に感謝されました。実は私も現場の前に駐車して貼られた経緯があり、この件は看過できませんでした。何が何でも有無を言わさず見境なく摘発しているとしか思えません。彼らは職務に忠実なだけなのでしょうが、所詮素人に何かしら権力を与えると暴走しがちになるという、見本のようです。こんなブログの影響力は知れたものなので、お許しを。おかげですっきりしました。
原発事故収束は全然先が見えていないというのに、世間は平時に戻ってしまったのでしょうか。私はすっかり規則正しい生活?になり、余り低俗なTVは見なくなりました。その代わりと言っては何ですが、PCは面白いものです。見知らぬ仕事関係以外の方からもいろいろな情報が得られ、触発されます。同じような趣向を持つ方は同胞のような匂いがします。実はそういう繋がりを得る為にyoutubeにチャンネルを持ちました。行く行くは現場のビデオ映像でもアップしようかと目論んでいます。今のところは好みの音楽だけですが、乞うご期待。でも何かと忙しいので、長い目で見てください。