2018.2.8
土呂、蔵前
雪の影響が各地まばらみたいですが、現在のところ福井県から日本海側にかけての被害の報道を連日見聞きします。あちらが酷い場合、大概こちらは穏やかな天気だったりしますが、被害の状況を知ると、何だかいたためられない気分になります。
土呂町の改修現場は木工事が大詰めを迎えています。写真に映っているお二方は設計監理業務をされている澤野建築研究所さんです。
いつも思う事ですが、木工事の終盤はひとつの大きな仕事が終わることでもあり、さみしい気持ちになります。見る人には判って頂けていると思うのですが、手を掛けた分それ相応に現場は変貌していくものです。でもそういう話は関わった大工は決して口にしないものなので、代わりに私が発信する役目を果たさねばなりません。思うに多分日本のあちらこちらには腕の良い大工職はまだいっぱいいるはずで、なかには意と異なる仕事をしている者もいることでしょう。それでも例えば納め方が幾通りかある場合、多分そういう大工さんならより良い手段を選ぶのではないでしょうか。
誰かに使われる意味を考えると無造作な仕事はできないはずです。 想いを共有する施主を始め作り手(設計者、大工、材木業、他業者)が一同タイアップして仕事の環境を整えることが、結果として良質な建築物を後世に残せ、後に続く者もでてくると思うのです。それには専門職であるまえに魅力的な人間であることが条件であることは言うまでもありません。大丈夫かな俺?
蔵前の現場は先日無事に地鎮祭を迎えました。これから地盤改良工事を経て基礎工事に取り掛かります。冬の基礎工事なので、それ相応の現場対応をしていきます。こちらの設計監理業務は古川智之建築設計室で、浦和の家に続いて2件目のタイアップ事業となります。だいたい図面は頭に入ってますが木造で準耐火建築物というのが特異な点であり、意匠や空間の見せ方というのは前回の現場と同様なもので、1件目よりもやり易いと思います、のはずだといいのですが(笑)
もう何度も現場に行き、その度に近くを散策しています。蔵前は面白い所で歴史や文化を感じます。現場から歩いて200mのところに縁の木というコーヒー豆の焙煎屋さんがあります。実はもう2年くらい前にここのオーナーの白羽さんを知っており、メールで挨拶とかして伺うときは宜しくお願いします程度だったのですが、実際お会いして、あぁ、あの時の人ですか、という言葉を返されてすっかりファンになってしまいました。初めてお会いしたのに、何故だかもうずいぶん前から知っているような不思議な感じで(見てるかなこれ、恥ずかしいな)
白羽さんはこんなお方です。
おまけ
1/20の大雪でうちのさくらのはしゃぎぶり ↓ 現場が大変なことになるから雪はもういいかな