2010.4.24
改装工事 他
相変わらずお天気が不順です。改装工事はユニットバス組み込みまで完了し、これから外壁の残りを仕上げてエコキュートを接続する運びです。天井裏の空間が狭い為通常の天井換気扇が納まらず、壁換気扇になりました。個人的には初めてのことです。最後に足場を掛けて、屋根瓦の葺き替え、並びに下地補強をします。
野瀬銘木店にお願いしている古木再生のダイニングテーブルは、ウレタン塗装仕上げ中でした。職人さんに加工の具合を聞いたところ、想像以上のきれいな木肌が採れて安心したとのこと。十分乾燥しており年月も経過している欅なので、今後の変形はないだろうと言われました。最終の仕上塗装を待ち、お客様のところへお届けしますが、きっと喜んでいただけると思います。
今週は水曜日にゴルフコンペがありました。メンバーは春日部工業高校時代の旧友達で、今回は2組だけでしたが、同業者、異業者もいて(こういう言い方はありか)情報交換もあり、有意義な時間を過ごすことができました。感謝。
2010.4.18
古材再生
同一敷地内に建っていた母屋の解体工事が完了したので、かねてより施主から依頼されていた、古材を再生したダイニングテーブル製作の為、現場を見ながら昨日引き取りにあがりました。前日からの季節はずれの雪でどうしたものか思案してましたが、ここは昼前から回復との天気予報を信じることにしました。群馬県に近いこともあり、こちらの天気は然程でもなかったようで、欅の差し鴨居等10本をユニック車に載せ終わった頃には青空が広がっていました。旧家の庇が張り出していた為に良く見えなかった東南側から、施主と大工と並んでしばらく眺めました。奇をてらうでもなく、かっこいい、が施主の感想です。
帰りにいつもお世話になっている、越谷市内の野瀬銘木店へそのまま持って行きました。こういうモノを大事にする事はご先祖様に対して良いことだよと、釘が付いたままの梁を快く引き受けていただき、これからダイニングテーブルの製作に取り掛かって頂きます。
それにしても2枚ほぞの仕掛けや、込み栓をうまく仕込んだ大梁の手加工跡を見ると、当時の大工職人の技術は勿論のこと、黙々とノミに玄翁を振り下ろしていた絵が想像でき、ただただ感心するばかりです。
2010.4.13
改装現場 他
浴室の解体にとりかかりました。2階の柱を受けている梁が低すぎてユニットバスが納まらないので、梁の架け替えが必要になりました。構造材の腐食は奇跡的に無かったのがせめてもの救いです。もともと浴室出入り口の引き違いアルミサッシのレール下には土台が無く、モルタルで据え付けていた当時の納めは、腐食の回避面から考えれば正解でもあります。
4月は出会いの季節でもあり、特に個人で開業してからはその傾向は顕著です。画像は知り合いから家具工事の件で相談された、店舗ログハウスの内部です。使われている木材はおそらく国産の間伐材であり、丸太の直径は12cmで揃えられていました。組立て完成したものをトラックで搬送し、画像の右半分を先に据え付けてから左半分を合体させ、全部で10㎡未満の建築確認申請が要らない構造物になります。街や別荘で見かける大口径の丸太で造られたログハウスとは違い、力強さは感じられませんがそれなりに質感はありました。丸みがあるものには何故か触りたくなるから不思議です。
2010.4.08
改装現場
今日から新学期を迎えるお子さんをお持ちの父兄様、おめでとうございます。特に自営業の皆様、お待ちどうさまでした。春の交通安全週間でもありますが、急な飛び出しには注意をしましょう。
この時期はどうしてもお天気が不順で、外廻りの工事が滞りがちです。改装現場は外部の金属サイディング張りを先行しました。ある程度張ってエコキュートを設置した後(基礎、配線・配管共)、浴室の解体工事に入り、ユニットバス組み込みと機器接続工事を最短で施工して、入浴できない期間を3~4日くらいにする段取りです。
今朝の読売新聞に、伝統工法の家についての記事がありました。長く在来木造住宅に関わってきた大工さんなら、皆同じことを考えているだろうなと思う内容です。共感する多種企業の協賛などを受けて、一面意見広告で告知して貰いたいくらいです。構造材にボルトの穴や金物ビスや釘を、法改正の度にこれでもかと取り付けることに、感覚が麻痺してきているようです。決められた法律だから法遵守は当然のことだから、こうしないと検査に合格せず、保険や融資が受けられないから、、、、、こんな事をしなくても、丈夫で地震もうまく受け流す家は昔からあるという事実に、なぜが顔を伏せているのです。自信と誇りと先人への敬意をもって、先代も好んで造っていたこういう家をつくりたいものです。無論、施工する我々や大工の資質も問われますが、それは歓迎すべきことです。
2010.4.01
住宅版エコポイント
5年前、当社でリビングの窓ガラスを複層ガラスに入替えたお客様から電話が入り、他の居室のガラスも複層ガラスに入替えした場合の見積りを頼まれました。例のエコポイント制度をTVで知ったようです。今回は効果を確認されているので問題ないのですが、単板ガラスの窓の家にお住まいの一般の方は、どれ位効果が出るのか、なかなか分かりづらいのではないでしょうか。板硝子協会のサイトに、このあたりを解説している動画がありますので、興味のある方はご覧下さい。ここは大手の旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子の3社で構成されていて、LowーE複層ガラスのことを、エコガラスという呼び方に独自でしているようですね。
見積り依頼のお客様は、以前スペーシアという真空層を有した複層ガラスを採用しましたので、今回も同じもので提案しました。車と電車の行き来する騒音にも、音を伝播しない真空層のほうが効果が出るのです。コスト的には他の複層ガラスに比べて高価ですが、独自の製法と性能を有する製品です。
写真は既存窓の内側に樹脂サッシを追加した工事です。実はこの方法が最も性能がアップする方法になります。ちなみに既存窓はサンアルゴンペアガラスのグリーンで、さらに防音性能を追加した新築工事のひとコマです。
試算では、これらの工事をすることで1年間の冷暖房費が約50,000程お安くなる見込みだそうですが、他の断熱改修工事と合わせて施工されると効果も増して、エコポイントも300,000上限で付くので御一考の価値あり、といったところでしょうか。
今のところ、今年いっぱいの施工に対して適用とのことです。