2012.5.31
小川町の家
「5月春が過ぎてく」という出だしの唄があります。今これ判る方はどれくらいいるのだろうか。本当に月日の流れは速いもので、今は過去になっていきます。
物心ついた頃に暗記した方丈記の一説は、今となって真実味を帯びてきました。鴨長明57才(1212年)の時の随筆で、平家、源氏の合戦後の鎌倉時代。方丈記が世に出て今年でちょうど800年ですが、飢饉や大火は無いにしても、大地震や竜巻や政治不安という世相は今と全く変わりません。
さて小川町の家は1期目の断熱工事を施工して、大工は2階の床板張り中。断熱材はいつものセルローズファイバー。トップ画像は1階床下に断熱材を吹き込んでいるところです。
床組の根太材を覆うように、厚み100mmを確保して通気シートを張力を保持しながら2層に張り付けて、その間にセルローズファイバーを圧送するという工程です。性能については毎回ブログで紹介していますので今回は割愛しますが、住み心地の良い家の為にどんな工法や建築素材の選択がベストなのかをいつも頭に思い描いており、結果的には意匠以外のところは大体同じようなつくりになっている傾向があると思います。
こちらは同じセルローズファイバーでも通気シートを張らずに施工できる湿式タイプのデモンストレーション。澱粉質の接着剤を吹き込み時に混入しているので、シート無しでも安定しており、最後に回転ローラーで余分なところを削ぎ落として乾燥を待ちます。防虫防カビ材のホウ酸で加工しているところまでは共通で、さらに米国特許PF24という人体に無害な液体耐火剤を混入しており、国交省大臣認定の防耐火構造にも合格。よって木造でも火災保険料金が割安になります。
全ての断熱材には皆それぞれメリットとデメリットがあり、例えば上記の断熱工事の比較では、施工費だけならば後者のほうが安価であります。しかしその後充分乾燥させてからボード類を張ることになり、冬季ではほぼ1ヵ月間は断熱施工面の更なる工事はストップせざるを得ません。工期が増すことは自ずと施工管理費のコストアップになり、大工を始め職方の工事の段取りにも影響して、現場管理者としては悩ましい問題でもあります。が、全ての条件が施主様も含めて問題無ければ、こちらの選択もアリということです。(和室のように柱を見せる芯壁造りには不向き)
そして断熱材に限らず、(でも重大事項ですが)全ての素材の選定には、今一度選定する根拠を施工者、設計者、そして何よりも施主様に示して納得の上でなくては本末転倒になります。この業界の日進月歩のハード面には驚きですが、根っこは手作業に当たる部分が多く、最後は五感にも頼るややアナログ的な判断のほうが正解だったりするものです。
2012.5.21
金環日食 小川町 ときがわ町
如何でしたか、金環日食は。
そんなに大騒ぎする程の事でもないだろうと、日食メガネとか何も用意していなく普段の朝を迎えましたが、やはり記念に写真でも撮っておこうかとパチリ。露出補正をかけたとはいえ、カメラくんはさぞかし眩しかったことだろう。私はチラ見して即瞼を閉じ、残像で確認するという特殊技を用いて、なるほど金環だと納得。暫し記憶に留めておきましょう。
今朝は息子といっしょに7:50AMに登校。校庭では生徒や先生や保護者方が空を見上げて不安そうな顔。(雲が多くてちゃんと見えるかしら)
余りにも当たり前すぎて、普段陽の光など気にしたことはなく、直視できないほどの眩しさが雲の間に見えてきて、太陽エネルギーのパワーを再認識。
家を出られる時間が微妙になってしまったので、小川町の現場にバイクで向かう。10:30AMに着き、電気屋さんと配線工事の打ち合わせをする。
杉材の窓枠は、あらかた取付け完了。予定通り23日は1階床下の断熱工事ができる。
現場打ち合わせは1時くらいまでかかってしまい、その後先日車で廻ったコースを今日はバイクで走ってみる。
途中「やすらぎの家」という名のうどん屋さんで遅い昼食。明治31年に建てられた古民家を移築して再建した建物だそうだ。この手の建物はどこか懐かしいと思えるから不思議だ。
今日は天体ショー、明日はスカイツリーの話題で、世間の目は原発問題や河川汚染から離れがちになる。でも大地震はいつ来ても不思議ではない状況なのは変わらない。学習したのだから、同じ過ちを繰り返さないようにしたい。
2012.5.19
小川町の家
山の天気は急変するとは良く言うことで、今日も11時頃から暗くなり、風が出てきて雷雨。現場で配線工事をしていた電気屋さんが、雷が落ちて停電した近所の家にかりだされて作業が中断。屋根工事をしていた板金屋さんも作業中断。でもすぐにお天気は回復して作業再開、という感じの一日。
雨あがりの空気のおいしいこと。
お昼前、隣町の都幾川へ。頼んであった床板が乾燥庫から出たというので大工と見に行く。低温乾燥で非常に長い時間をかけて安定させて頂いた模様。セルローズファイバー床断熱工事が終わる頃に納品だが、それまでに床板は仕上げ加工の為に近所の製材所へと。
午後2時、住宅瑕疵担保責任保険の中間検査の立ち合い。嵐山のほうから来たという検査員の方は、雨は降っていなかったと言う。
なかなかバイクで行くにはリスクのある時期でもあり、でも運を天に任せてみようかとも思う。これを運転ともいうが、、、いや、いう訳ない。
2012.5.11
PC復旧
お知らせ。
先程PCのOutlookの設定が復旧しました。2日前から自力でがんばっていたのですが、どうしてもアンインストール途中にエラーが出るので諦めました。
microsoftのコールセンターに電話し、技術者が遠隔操作でひとつひとつレジストリを削除してから再インストールして終了。勝手にマウスポイントが動いたり、文字が入力されたりするのを見て唖然としました。全てが終わるまで4時間かかり、ヘトヘト。
お仕事の依頼や見積もり、応援はprofileの問い合わせから
ウイルス添付送信やイタメールは固くお断り致します!
2012.5.10
GW後
恒例の田植えのお手伝いをして、無事新潟から帰ってきました。帰りの5日の関越道は渋滞で、途中一般道へ迂回しました。上尾あたりで例のヒョウに降られましたが、ニュースでは竜巻で被災したところが多々あり、圧死で亡くなられた男子は本当に気の毒でなりません。停電後は集中豪雨で、世は無常です。
風圧の備えとしての建物の構築法はありますが、竜巻のように上向きに捩じりあげる風圧は想定外です。小さな渦程度のつむじ風は目にしたことはありますが、ここ日本であんな竜巻が起こるとは思いもしませんでした。あれではおそらくほとんどの木造家屋は何かしらダメージを受けることでしょう。
トップ画像は現在木工事中の現場の造作材加工の様子です。杉材の巾木が綺麗に並んでいます。
ここで重大なお知らせ。
一昨日からPCのOutlookの送受信ができなくなっており、もし何か送られている方がございましたら電話でご一報願います。今晩再インストールするか悩んでいるところです。
2012.5.2
GW前
慌ただしい4月が終わったと思ったら、もうGWが明日から始まります。暦通り6日までお休みをいただきますので、よろしくお願いします。
小川町の家は野地やベランダ下地も終わり、ルーフィングと雨避けフィルムで養生。外部はメッシュシートの内側をブルーシートで覆い、雨風を凌いでいます。GW明けから屋根葺き、ベランダ防水、内部給排水配管工事の段取りです。
越谷市内では施主の要望を工程ごとに確認しながらの新築工事が大詰めを迎えています。今まで紹介していませんでしたので、ここで駆け足で公開します。GW明けに、最後の一部屋の内装仕上げに取り掛かれば全て完了となります。モノトーンを基調としたアーバンスタイルの、ローコスト系の家と言ったところでしょうか。
お天気が不順で、さらにこのところ大きな交通事故のニュースが頻繁にありますので、無理せず廻りにも注意してGWを乗り切りましょう。地震や原発災害で精神的ダメージを受けている上に交通事故では悲惨すぎます。
リフレッシュして良い週末をお過ごしください。
PS
GWはお出かけしない越谷エリアの方への情報
「石臼挽きDINING 蕎麦 清藤」
女将さんが子供をオンブして厨房に立っていた頃からの、やや常連である私が内緒で?お勧めします。
GWは休まず営業との事。是非石臼挽きの蕎麦を堪能あれ。お酒も肴も豊富な品揃えで嬉しい限りです。店内にいられる時間は幸せになれますよ。
注:18時からの開店
ホームページ 石臼挽きDINING蕎麦 清藤
私のギムレットのオーダーにシェイカーをふっているマスター (5/1~2にかけて)
注:蕎麦屋さんです、、、
(約束通りブログにアップしましたよ)