川越の家

　お彼岸です。変な台風が来たりしましたが川越の家は概ね左官工事が終わり、これから建具屋さん等が仕上げに入ります。10月末には内覧会が開催される見通しとのことですので、決まり次第改めてご案内致します。
　夏季休暇明けは介護保険扱いの階段手摺等の取付け、マンションの改修工事、それから今は酒屋さんの改装工事を施工中です。酒屋さんは鉄骨造なので業者も道具もいつもと違って気を遣います。でも設計図が手元にあるので本当に助かってます。これから建物を建てられる方は設計図一式を代々保管されることをお勧めします。
　その酒屋さんなのですが、フロントガラスにドアを付けてほしい！という要望にどうするか悩みました。大きなガラスを取り外してドア本体を取付け、最後に新規にガラスを嵌め込む、という流れが一般的なのでそのような見積りと段取りをしました。で当日、ガラス屋さんがやってみましょうか、と言ってドアの開口部分にあたるガラスを切り始めたのです。ガラス切りで両側に筋を入れグーで軽く叩きながらうまくその部分だけを取り外すことが出来ました。　　それから埋め込みレールを斫ったりしてドア枠の溝に元からあるフロントガラスを差すようにうまく納めることができたのです。　
　９時開始で17時前には工事が終わり、始まる前のあの気苦労は何だったんだろうかという感じです。厚さ10ｍｍのガラスを切っている間、手を合わせて祈っていたのが通じたのかもしれません。長い人生でまた新しい試みが体験できた、というマニアックなお話でした、はい。