強震モニタ ライブ
2012.1.28
断熱工事
断熱工事とは、住宅などの室内温熱環境が外部の影響を受けにくくするための工事を言います。どの工法を採用するかは建設会社によって様々ですが、猛暑から底冷えする季節までカバーするには、それ相応の工夫が要るに違いません。加えて光熱費の問題。10年前灯油は小売価格で680円/18ℓでした。それが今では2倍以上になりました。国は冷暖房から加熱・給湯システムまでオール電化を勧めて参りましたが、この度の原発事故です。理想は家そのものの断熱性能を上げて、僅かな光熱費で足らないところを補う、最初からエアコン、床暖房、石油・ガスストーブありきで計画しないことでしょう。若しくは暖房にはペレットや薪ストーブという手段もありますが、それなりのメンテナンスの覚悟とゆとりある生活スタイルが前提になります。
しかし、節約することで逆に価格が上がるケースがあること、ご存じでしょうか。もうずいぶん前ですが越谷松伏水道企業団の広報誌で、節水機器が出回った影響もあり水道使用量が前年度比で減少した為、単なる収入不足を補うことを名目に値上げの通告がなされました。これだけの円高で、ハイブリッドカーや燃費の良い車が走っているに関わらずガソリン価格が下がらない理由も、根は同じ様な気がしてなりません。勿論政治的な駆け引きがあるのも判るのですが。
奇しくも今、上尾の家、西新井の家で交互に断熱工事をしています。キーワードは「水蒸気の自由な行き来」であり、壁の内外での結露を発生させない断熱工法は何かという事。本当にその家は長期優良住宅の名に値するものか、作り手も住まう方も考えなくてはならないと思うのです。
小川町の家は配筋工事がほぼ出来上がりました。このあいだの雪は全く影響が無く、滞りなく工事は進み一安心です。
どの現場も寒く、職人さんたちも大変です。でも一生懸命仕事をしていれば、春はすぐやってくることでしょう。
2012.1.18
西新井の家
並行して木工事中の西新井の家は、2階の床張りまで施工しました。先の現場で初めて採用した、電磁波を制御するスパンボンドシートを敷設しながらの床張りです。
現場では巾剥ぎカウンターをつくって養生中でした。施工の取り合いがあるところは、大工がセルローズファイバー断熱工事用のシート張りまで行っていました。もう何度も業者の仕事を見ていますので、シートの張力を保ったままステップルで固定するテクニックを習得していたようです。おかげで開口枠の取付けも、段取り良く工事できていました。
どこかのハウスメーカーのCMで、素敵ね見えないところも(かな?)、というセリフが流れています。彼女はリビングに入って透視できる人のようですが、この画像のほとんどは仕上がると見えなくなります。素敵なのかどうかは判りませんが、家の性能を向上させる為に機能しているには間違いありません。
2012.1.15
始動
せわしなく仕事が始まりました。大工は5日から上尾の現場に戻り、和室の造作や建具枠の取付けから再開し、残りのセルローズファイバー断熱工事が完了したところです。
7日には千間台の家の引き渡しがあり、一段落といったところ。いよいよ始まる新居での生活に最初は戸惑われるでしょうが、時期に慣れるものです。築10年目を迎える拙宅は、床の傷、クロスの剥がれ、ユニットドアを蹴とばした時に出来た穴を気にしない事に慣れてきました。達人の領域です。
さっさとやらなければならない事務仕事も溜まっており、正月明けから処理しているところで、家にいる時間が多くなりました。
流石に単車での現場廻りは日中に限定。お天気で風が無い日ても、いざ走り出すと風の重さが体に応えます。
小川町の家は基礎工事に取り掛かりました。暖かくなれば単車で行き来するには絶好のロケーションであり、現場管理以外での密かな楽しみでもあります。
さて小樽の鈴木創様からリンクの承諾を頂きましたので、HPを紹介します。「ポップの世紀」20世紀のポップカルチャー史で、その余りの膨大なデータに目も眩みますが、同時進行する時代背景も判りやすく解説されており、3年くらい前から結構はまっていました。サグラダファミリアのようなサイトです。20世紀は良きも悪しくも全体像は多様性に富んだカオスの時代ともいえます。音楽、映画、美術、科学、哲学、文学、政治などからアプローチをかけて解明する手法は、複雑に絡み合って歴史書としても充分通用します。
時同じく、うちの長女がエレキギターを弾きたいと言い出したもので、昔使っていたギターやアンプを物置から引っ張り出したところです。彼女はピアノも習っていますが、いろいろな楽器を扱えるほうが視野も広がるので、まあいいかなと。どちらかというとクラシックギターにして欲しかったのですが、それだけ「けいおん」の影響は侮りがたいということか。あずにゃんて誰だよ!
こういう経験は皆繋がって、行く行くはプライベートな人付き合いから仕事に至るまで決して無駄では無くなります。本人は勿論、関わる世間様も豊かにしてくれて、その為には好奇心への関わり方のベクトルは、大きいに越したことはないでしょう。特に若い頃は尚更です。
2012.1.4
謹賀新年
無事新年を迎えることが出来ました。初詣に行ったり、実家に寄ったりで、例年通りの穏やかな正月です。
去年は暮れも押し詰まった頃にお通夜が2夜連続でありました。一人は亡き父方の伯母で、91歳の大往生でした。小さい頃に遊んでもらった記憶があるくらいですが、考えてみれば関東大震災の前に生まれている訳で、それからの歴史のうねりをもろに受けた世代であるのです。ちなみに伯父は健在で、元軍人であります。
香典返しの品のなかに祝い袋が入っており、びっくりしました。長壽銭というもので、長寿にあやかれるようにとのこと。
いくつかの天災が原因で、心ならず夢半ばで人生を終えた多くの人々がいるなかで、天寿を全うできた人生は幸運という他ありません。天寿とは読んで字のごとく天から授かった寿命という意味ですが、人災が原因でも使われるものなのでしょうか。
暮れに個人的な時間がとれそうもなく、大晦日も正月明けの引き渡し現場の看板や土間養生板の回収、他にドアノブの交換(件のトイレ事件)、浄水カートリッジ交換を1件処理をして、1年が終わりました。大晦日に「待ってたのよ」とお客様に言われて感謝され、嬉しくなりました。
という訳で、年賀状もついさっき投函できた次第で、カレンダーもまだ半分も配り終えていませんが、ご容赦ください。もう少々お待ち願います。
今年の抱負は11/14の5期目を迎えた時に書いた通り、弊社ならではのユニークさの追求にあります。再掲載はアレなので、割愛致します。
最後に本当は大晦日にブログでアップしたかった、「芝浜」という落語を紹介します。それでは皆様良いお年を、といきたかったのですが残念でした。
特に自営業の方にはお勧めします。
追記 師匠の戦争体験の話です。幸運にも生かされて天寿を全うされた方なのですね。