2012.7.31
小川町の家
小川町の家は足場があるうちに太陽光発電パネル設置、TVアンテナ屋根建ての工事をしました。それにしても連日の猛暑は、職人泣かせです。
太陽光発電はエコエネルギー政策の一環として、ここにきて一段と市民権を得てきたような印象があります。補助金や売電価格、投資金回収時期や耐久性など、導入に際してはいろいろ調べた上でメリット、デメリットを納得した上で判断すべきでしょう。施工に関しても雨漏りの無い工法なのか、屋根材や屋根勾配に配慮されているのか事前に調査が要ります。
今回は屋根材メーカーでもあるセキノ興産が開発した、鈑金屋根のハゼ部分に専用の取付け金物を挟み込む架台システムを採用しました。墨出しからレール設置までで半日、午後からパネル荷揚げ~取付け通線という流れで工事は一日で完了。見て触って、これなら安心してお客様にお勧めできると実感しました。
(個人的な見解ですが)太陽光発電導入に際しては新築計画時がベストであり、既築建物の屋根設置にはその工法や屋根材自体の老朽化を十分考慮すべきであると考えます。「どんな屋根にも全て取付けできますよ」という営業をするような太陽光パネル設置会社には要注意です。
2012.7.24
雑感
暑さは盛り返して、小川町の家は外壁仕上げ塗り中。週末から太陽光パネルを屋根に乗せる段取りで,順次足場をはずすことになります。
今回は自身にまつわるお話にお付き合いのほど、、、いろいろ重なったもので、、、
全英オープンはアーニー・エルス選手(42才)が優勝しました。最終日6打差もあるのに、もし優勝したらスピーチで何て言おうかと朝から考えていたそうである。その優勝スピーチで、「ベン(長男)はTVを見ていたと思う。ゴルフを見るのが好きだし、僕がボールを打つのを見るのが好きなんだ」と話した。
ツアープロとして世界中で出場する中、家庭を持ち、自閉症の子供を育てる親としての人生のバランスは、容易なことではないだろう。エルスのホームページにはels for autismというメニューがあり、自閉症の為の社会活動を積極的に行っていることは以前から知っていた。実をいうと私のところと境遇が同じなもので、つい夜更かしして深夜のTV中継で、エルスのバックナインの一打一打を見てしまった。驚異的な追い上げで、強いお父さんでもあった。
去年の6月まで、ここでリンクさせて頂いた「小児科医の思うこと」のむぎさんが、今月13日に亡くなられていたという情報を得る。リンクを外さざるを得なかったのは氏のブログのレンタルサービス終了の為。医療業界にまつわる現場の話やいつかの妊婦たらい回し事件、今も相変わらず報道されている学校いじめ問題や無差別殺傷事件等に、辛辣で真っ当な意見を述べておられた。
むぎさんはまだ40台前半であり、3人のお子さん(確か一番下は産まれたばかり)と奥様を残して、あちらの世界に逝ってしまった。去年の5月にメールで、同じ境遇同志劇的に生きていきましょうと約束したのに、残念というか無念というか、つらいです。 合掌
7/21(土)福島三郎氏率いる丸福ボンバーズという劇団の、旗揚げ公演を一人で観に行った。タイトルは「a piace of cake!」 一切れのケーキといいたいところだが、大抵は「へっちゃらだよ」「簡単だよ」「朝飯前!」という言い回しに使うことば。
どうにもならない人々への「A Piece of Cake!」、敷居の低い演劇をどうぞお楽しみください。という宣伝文句に乗せられて、行ってきました、千歳船橋の小さな劇場。こちらも名前がA Piece of Cake。これは劇場の形がそのものであり、キャパは70人程度で満席。4~5m先で定刻通り17:30に公演が始まった。パンフにもあらすじは書いて無く、何も情報を得ずに入った為、最初の10分は人物設定と、どういうシチュエーションなのかを知ろうと緊張する。しかも両側に座った見知らぬ女性に挟まれていた為、脳がヒートアップする。しかし徐々に引き込まれて笑いあり、グッときたりで感動する。脚本も役者も満点の、凝縮された90分であった。
ちょっとだけストーリーを教えます。
- 若くして旦那を亡くした妻が亡くなった、まだ彼氏のいない成人した一人娘と老犬を残して。霊魂がある50日間は現世にいられる。先立った旦那と妻が再会して熱い抱擁と思い出話を交わし、そして我が家の片隅で一人娘の生活を見守る。かつて人に飼われていたペットが監察官になって、現世の人間に触れさせないように見守っているが、夫婦の思いを伝えさせようと、禁じ手を使って現世の人間とコンタクトをとってしまう、、、、ここまで。 続きはDVDが出るということなので買ってください!
この公演、落ち着いたらむぎさんの奥さんに観て貰えないかな。子供たちはまだ幼すぎるから、もうちょっと先かな。恋人同志や家族連れ、ペットを飼っている方もみんなで鑑賞されることをお勧めします。
今ここでアップしとかなきゃ後悔しそうな気がしたもので。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
2012.7.20
小川町の家
今日は前日と比べて気温が-10℃となり、快適な一日でした。それでという訳でもないのですが、久しぶりの更新。まだ体は梅雨明けについていけず、暑さに慣れるにはもう少し時間がかかりそうです。
外壁の仕上げ塗りが週明けからになった為、2回目の断熱工事を繰り上げ施工しました。2階の外壁廻りとリスニングルームの内壁と床下に、セルローズファイバー吹き込み。桧の羽目板は断熱材と密着した為、指で叩くと残響の少ない低音になったのを確認。
以前上尾の現場のピアノ室でも音響を制御すべく対策を施しましたが、100%完璧さを求めるのは本当に難しいものです。
以下のスライドは外壁仕上げ工程になります。猛暑のなかでの施工となり、職方の皆様本当にお疲れ様でした。
おまけ
2012.7.3
小川町の家
今年も折り返して既に3日経過。
小川町の家は階段が付き、これで上がり降りが楽になりました。いつもは積層材で造るケースが多いのですが、今回は吉野桧の一枚もの。トータルコーディネートは家づくりにもあると思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。
側板(両側の斜めの長尺材)は上小節というグレードで注文したところ、気を遣ってもらったのか届いたのは無地。非常にきれいです。リビングから常時見えるところなので、変な風に節が見えるのを嫌って材の仕様を変更されしました。段板は生き節一等材。これはこれで自然な風合いが楽しめます。
こちらは取り壊した家屋から外して再生使用する彫刻欄間。そのままでは日焼けしていて廻りとバランスが取れないので、アク洗いをする。向かって右が処理後のもの。2回目のトライでうまく脱色できて自然な色合いになりました。
玄関引き戸は建具屋さんで拵えて貰う為、枠は大工さんが桧で造作。内側は網戸の引き戸が納まります。
来週からは外壁左官仕上げの段取りですが、この梅雨空はその頃どうなっているのだろうか。